にじと みずたまり
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にじと みずたまり

The Rainbow and the Puddle

無料会員作品・7場面

あめが あがった! ミチと ミケが のきしたから とびだすと——そらに、大きな にじ。「ミケ、みて! ぼく、にじが いちばん きれいに 見える おかを しってるんだ」。ミチは かばんから、おりたたんだ ちずを ぱっと ひらきました。「でも、いそがなくちゃ。にじは、きえちゃう まえに」。

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「この みちを まっすぐ、こうえんを ぬけて、さかを のぼる。よし!」ミチの あしが、いっぽ まえに でます。ミケも ととと、と ついて いきます。——そのとき。ミケの みみが、ぴくっ。なにか、ちいさな おとが した ような。でも、ミチは もう、ずんずん あるいて います。

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「つぎの かどを みぎ、それから ひだり」。ミチは ちずの とおり、すいすい すすみます。でも ミケは、なんども たちどまります。ぬれた はっぱの きらきら。かぜに ゆれる ろじの はた。「ミケ、あとで あとで! にじが きえちゃうよ」。ミケの しっぽが、ちょっとだけ「?」の かたちに なりました。

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こうえんの まんなかで、ミケが ぴたっと とまりました。みみが むいて、目が むいて、からだが むきます。そして、まえあしで ゆびさしました。「みっけ!」そこに あったのは——大きな 大きな みずたまり。さっきの 雨が のこした、そらの かがみ。ぽつん。えだから さいごの あまつぶが おちて、みずに わが ひろがりました。

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「みずたまり? でも、にじが……」ミチは おかの ほうを 見ました。それから、ミケを 見ました。ミケは みずたまりの ふちに しゃがんで、じーっ。ミチは、はんぽだけ もどりました。むねの おくで、ふたつの 気もちが ひっぱりあいます。いそがなくちゃ。でも、ミケが みつけたのに。

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そらを 見あげると——にじの はしっこが、すこし うすく なって います。「ああ、きえちゃう!」ミチの あしが、そわそわ。ミケは まだ、みずたまりを のぞいて います。そして、ミチを ふりかえって、もういちど、ゆびさしました。こんどは ゆっくり、「みっけ」。

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おかへ いそげば、大きな にじに まにあうかも しれない。でも、ミケの ゆびの さきには、なにかが あるみたい。ちずの みちと、ちずに ない みっけ。——ミチは、どうする?

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